感染被害レポートTop10 BitDefender調べ
BitDefenderが先月における感染被害報告のトップ10位をまとめた脅威レポートを発表した.それによれば,トップ3,パーセンテージにして約37%,ほぼ1/3の感染被害報告が「偽アンチウイルスソフト」「scareware」「ミスリーディングアプリケーション」と呼ばれるマルウェアによるものらしい.
Most recent Windows infections result from the same simple trick - heiseSecurity
トップ10に関しては,以下に引用する通りである.
BitDefender’s November 2008 Top 10 E-Threat list includes:
Pos Name %
1 Adware.FakeAntiVirus.L 14.38
2 Adware.FakeAntiVirus.M 11.52
3 Adware.FakeAntiVirus.K 11.15
4 Trojan.Clicker.CM 6.20
5 Trojan.Downloader.Wimad.A 4.95
6 Trojan.Wimad.Gen.1 3.72
7 Trojan.Downloader.WMA.Wimad.N 2.82
8 Trojan.Downloader.WMA.Wimad.S 2.28
9 Trojan.Downloader.JS.Zlob.A 2.19
10 Exploit.HTML.Agent.AQ 1.62
OTHERS 39.17
Beware of Fake Antivirus Products, According to BitDefender Labs’ Top E-Threats in November - BitDefender Press Centerより引用
以前,関連[3]で紹介したように,国内における被害レポートでは,USBウイルスが上位を占めていた.しかし,国際的にはやはり偽アンチウイルスソフトによる被害が多いようだ.これは,関連[4]でも紹介したように,人種的な気質も関係あるかもしれない.マイクロソフトの数字によれば(関連[4]),アメリカでの被害が他よりもはるかに多い.
また,日本で「偽アンチウイルスソフト」「scareware」「ミスリーディングアプリケーション」などと言われる被害が少ないのは,これらが主に英語であるからのように思う.しかしながら,最近では日本語など複数言語の偽セキュリティソフトも確認されている.今後は,日本国内でも感染被害が増えることが予想されるだろう.偽アンチウイルスソフトに騙される人は,アンチウイルスソフトを事前に導入していない場合が多い.正規のセキュリティソフトできちんと対策を取るようにしたい.また,情報リテラシーを向上させるなどの基本的な対策を取る必要があるだろう.
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