右脳と左脳の構造的な違いが発見される

 右脳と左脳の機能的差異は昔から知られており,例えば言語は左脳優位,空間認知は右脳優位であったり,言語野の優位性から左脳を優位半球,右脳を劣位半球と呼んだり,エルゴノン・ゴールドバーク氏によれば,左脳は認知的慣例を,右脳は認知的新奇性をその機能として持っている.これら,右脳と左脳の機能的差異は,いろいろと研究され知られているところであるが,その構造的差異や神経生理学的な差異というものはあまり研究されておらず,ほとんど知られていなかった.
 それが,今回,

JST基礎研究事業の一環として、自然科学研究機構 生理学研究所の篠原 良章 研究員(現・理化学研究所)は、重本 隆一 教授のもと、記憶形成をつかさどる部位(海馬注1))では神経のシナプス注2)(神経と神経のつなぎ目)の形や大きさが右脳と左脳で異なることを明らかにしたらしい.
     右脳と左脳の構造の違いを発見−記憶をつかさどる海馬に違い−科学技術振興機構(JST)より引用

とのこと.


 右脳と左脳の構造の違いを発見−記憶をつかさどる海馬に違い−科学技術振興機構(JST)

 この研究は,11/17(米国東部時間)の週に「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」(電子版)に掲載されるらしい.

 すっごい面白そうなので,掲載され次第読んでみたいと思う.