Trend Microオンライン・ウイルス・スキャナにバグが存在 PCが乗っ取られるおそれ

 複数のアンチウイルスソフトに脆弱性

でも紹介したが,Trend Microが無料オンラインスキャン・ツール「HouseCall」を配布するために利用しているActiveXコントロール脆弱性が存在し,悪意のある人間はこれを利用することで,任意のプログラムをインストールさせることが出来る.最悪,システムの権限を奪取される可能性がある.

 無料ウイルス・スキャナのバグでPC乗っ取りのおそれ - COMPUTERWORLD.jp

この脆弱性の原因は、HouseCall ActiveXコントロール(Housecall_ActiveX.dll)のエラーにある。このエラーを攻撃者が利用すれば、ユーザーが悪意のWebページを開いたときに、以前に解放されたデータのメモリー・アドレスを取得することができる。Secunia ASPでは、この脆弱性の深刻度を、同社の5段階評価で2番目に高い「Highly Critical」に分類している。

 Trend Microでは、ActiveXコントロールに存在していた問題を修正し、Trend Micro HouseCall Server向けのパッチを提供した。ただし、同社は、このパッチは綿密なテストを経ていないと表明し、万が一、それが不十分だと判明した場合の責任を基本的に回避している。
     無料ウイルス・スキャナのバグでPC乗っ取りのおそれ - COMPUTERWORLD.jpより引用

 この脆弱性の影響を受けるのは,Internet Exploreを利用しているユーザーのみであり,OperaFirefoxを利用している場合は問題ない.ただし,既に修正バージョンが出ている(十分かどうかは不明だが)ので,問題があったバージョンを利用していた場合は「Housecall_ActiveX.dll」を削除して,「House Call 6.6.0.1285」にバージョンアップすることが推奨される.(関連[1])

関連:
[1] 複数のアンチウイルスソフトに脆弱性