マイクロソフトは10日間に100万台ものパソコンから偽セキュリティソフトを削除した

　マイクロソフトは今月11日，最新の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」（Malicious Software Removal Tool；MSRT）をリリースした．そして，最新版から偽セキュリティソフトへの対応を開始した．偽セキュリティソフトは「Scareware」や「ミスリーディングアプリケーション」とも呼ばれ，偽のウイルス感染警告を出して製品を購入させようとしたり，バックドアを感染させようとする．MicrosoftはMSRTの最新版をリリースして10日間の間に，およそ100万台のパソコンから偽セキュリティソフトを取り除いたらしい．

　Microsoft clears 1 million PCs of fake anti-spyware - heiseSecurity

According to Microsoft's figures, Americans are particularly susceptible to such scare tactics. 550,000 of the deleted scareware installations were on US computers. This was followed by the United Kingdom with 74,343, France with 47,581 and Germany with 43,347.
　　　　　Microsoft clears 1 million PCs of fake anti-spyware - heiseSecurityより引用

　Microsoftの数字によると，アメリカで55万台，イギリスで約7.4万台，フランスで約4.7万台，ドイツで約4.3万台のパソコンから偽セキュリティソフトを削除したらしい．この数字を見ていると，アメリカ人は非常に騙されやすいようだ．

　Microsoftは偽セキュリティソフト対策に非常に力を入れている．しかし，最近では，日本語など複数言語の偽セキュリティソフトも確認されており，今後も偽セキュリティソフトなどのscarewareに感染する人は後を絶たないだろう．偽アンチウイルスソフトに騙される人は，アンチウイルスソフトを事前に導入していない場合が多い．正規のセキュリティソフトできちんと対策を取る，情報リテラシーを向上させる，などの適切な対応を取りたい．

[1] 「悪意ソフトの削除ツール」が偽セキュリティソフトの駆除に対応
[2] 偽アンチウイルスソフトに気をつけよう