Operaに関する各記事

(過去の記事を回収中・・)

Operaの認証管理機能について

本文は一般的に知られていることであり,周囲へのメモなのです.

Operaには認証管理機能というものがある.
認証管理とは Opera のパスワードマネージャーのことです。
サイトへのログイン時に、認証管理を使用するとユーザ名やパスワードを記憶
してくれます。後にこのサイトへ戻ってきた際に、メインバーの認証管理ボタン
をクリックすると自動的にログインできます。既に保存済みのパスワードがある
場合には、ログイン欄が黄色い線に囲まれて表示されます。
          クールな Opera の機能 - Operaより引用


Operaを使っていて,認証管理機能(Wand)を使わないのはもったいない.例えば,研究室のような,パスワードが漏れやすい環境の場合でも,Operaの認証管理機能はセキュアに使用することができる.第一に,Operaによって管理されているアカウント・パスワードは暗号化されて保持されている.(wand.dat)

ユーザー名とパスワードはディスクに暗号化されて保存されています。
さらに保護を強化したい場合には「詳細設定」のセキュリティ設定に
移動し、マスターパスワードを設定してください。
          認証管理設定 - Operaより引用


 IEのオートコンプリート機能は,"Protected Storage"と呼ばれる機能によってデータが保持されるが,これは一般的なAPI関数を用いてその機能が実装されているので,簡単にそのデータを読み取ることが出来てしまうのだけれど,Operaは"Protected Storage"なんてちゃっちなものは使ってない.(ただし,後述するけども,Wand自身の暗号化は破ることができるらしい)
 んで,さらにOperaにはマスターパスワードを設定することで,よりセキュアに使用することができる.

 マスターパスワードを設定すれば,Wandはさらに暗号化される.

他人によってあなたの証明書を使用されないようにするために、
強力な168ビットトリプルDES暗号化(168-bit triple DES encryption)による
セキュリティパスワードをかけることができます。
スターパスワードをかけると、証明書を使おうとするときにセキュリティ
パスワードの入力を要求されるようになります。
 ・推測できないパスワードを選び、誰にもわからないように秘密にします
 ・他人があなたのコンピュータにアクセスしても必要な時に
 常にセキュリティパスワードを要求するようにOperaを設定します
セキュリティパスワードはメールやニュース、認証管理機能を保護する
ことにも使用できます。
          セキュリティ - Operaより引用

 マスターパスワードを設定すれば,168ビットのトリプルDESで暗号化されるらしい.これならば,しっかりしたマスターパスワードを設定していれば,実質的には十分な安全性を保つことができるだろう.
 そういうわけで,周りによっぽどヤバいやつがいる・・というのならともかく,研究室程度なら,マスターパスワードをしっかり設定しておけば,Operaの終了時にいちいちパスワードやら削除したりしないでも,Operaの認証管理機能を利用しても大丈夫だと思うよ.


そして,本文中で後回しにした,「Operaの認証管理(Wand)のパスワードは抜ける」という話.詳しくは以下のWebサイトを参考にしてくださいということで.

 マスターパスワードとWand解析ソフトについて - by edvakf in hatena

 まあ,当たり前な話で,ブラウザがどんだけ暗号化して保持しようと,単一のエンコードを利用していれば,1つブラウザ落としてリバースすれば破られてしまうわけで.(例えば,Operaのインストール時に,パスフレーズを要求する仕様にすれば,各Operaで個別の暗号鍵が設定されるから,簡単には破られなくなると思うけど)
 で,何度も言っているけど,マスターパスワードを設定すれば,更に暗号化されてプロテクトされるので,この解析ソフトでも解析される心配はない.
 そういうわけで,使用用途にもよるんだけど,セキュリティ面で不安がある人,あるいはそういう場所で使用している場合は,マスターパスワードの設定をお薦めする.下手にそこらへんのパスワード管理ソフト使わなくても,
Operaの認証管理機能はよっぽど便利であり,安全性にも富んでいると思う.

OperaのSpeedDialの登録数を増やす方法

 すでに一般的に知られていることなので,これは周囲へのメモってことで.

 Operaを立ち上げて,アドレス欄に「opera:config」と入力→Enterを押す.んで,「Preferences Editor」が立ち上がるんで,検索欄(Quick find)に"Speed"って入力.そしたら,SpeedDial関連の設定項目がもわっと出てくる.
関連項目に関して簡単に説明しておくと,"Speed Dial File"はSpeedDialの設定ファイル(iniの)のアドレス.
登録数増やすためには設定ファイルを直接書き換えないといけないので,このアドレスをメモるかコピペしておく.
(ex. "C:\Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\Opera\Opera 9\profile\speeddial.ini")
 "Speed Dial Search Type"は,SpeedDialに設定されてる検索エンジンの設定.Tools -> PreferencesのSearchタブ,ここで管理されてる検索エンジンを,一番上を0として1, 2, 3...って感じで番号割り振られてて,数字の末尾と検索エンジンの番号が対応してる.(ex. 3つ目の検索エンジンをSpeedDialの検索窓に設定してる場合,"1000002"になる)(注:"Speed Dial Search Type"の値は"search.ini"に登録されている検索エンジンに割り振られたIDに対応していて,必ずしもSearchタブの順番に対応してるわけではないので,上記記述には語弊があるかもしれないことを明記しておく)
 "Speed Dial State"はSpeedDialの状態設定で,

  • "0"にすると,Blankpageがデフォルトになる(右下に"Show SpeedDial"は出る)
  • "1"の場合がデフォルト,
  • "2"の場合,ウィンドウ下段のテキスト部分(ヘルプ項目)を消せて,
  • "3"の場合は,SpeedDialを無効にできる.

実際は,もうちょい複雑で他の値も設定できるらしい.詳しくは,opera:config設定項目一覧を参照してくださいな.
 んで,SpeedDialの登録数を増やす方法なんだけど,上述したように,speeddial.iniをテキストエディタで開く.
開いたら,各SpeedDialに関してごにゃごにゃ書かれてるけど,そんなの全部すっ飛ばして,末尾までスクロールする.んで,speeddial.iniの末尾に以下のように付け足す.

 [Size]
  Rows=任意の値
  Columns=任意の値

これを付け足してやれば,好きなだけダイアル数は増やせる.一例として,僕の場合は,

[Size]
Rows=4
Columns=4

って感じで,縦4x横4の計16つのダイアルを設定してる.

 増やしすぎたらダイアルとしての意味を成さないけど,まあ,5x5くらいが一番実用的なんじゃないかな.